うつ病になるまで会社に奉公する必要はない

働くというのはどういう意味か。
戦後日本においては、その意味はイコール会社に所属することだと考えられてきました。
そんな中、労働によって精神を病みうつ病となってしまう人が、今、大勢存在します。
心を壊してまで、会社に所属しそこで働き続ける人が大勢存在するのです。
もちろん、もしそこにうつ病になるだけの価値があるなら、余計な口出しは致しません。
しかし、本当に、今この時代にうつ病になってまで会社にしがみつくのは大間違いです。
仕事は、自分の能力や、興味、価値観が表現されなければなりません。
そうでないと、退屈でつまらない日々を過ごすことになります。
会社員

戦後、働くということは身分証明だった。

日本人には、IDカードが長らく存在しませんでした。
そこにはいろいろな理由があるのですが、その大きな一つとして、日本人にとって身分とは「どんな組織に所属しているか」という側面が大きかったという理由があります。
これは戦後からつい十数年前まで、もしくは、日本人の深層心理においては、今もなお残る独特の感覚です。
たとえば「あの人は○○商事に勤めているエリート」「役場の○○課に勤めているから安心だ」「大卒なのに○○産業どまりだ」などといったものがそう。
その人の人格や性格、持っているスキルや才能に関係なく、その所属が人品骨柄を決める。
そんな、時代があり、今も日本人の深層心理に残っているのです。
所属こそが社会人の身分そのもの。
そんな日本において、労働者がどこかの組織に所属することはもはや至上命題であり、それは最終的に所属すること自体が目的化してきたのです。
良い企業に所属するために学び、受験し、就職活動をこなす。
仕事の良し悪し、自分との相性、やりたいこと、夢、希望。
そんなことよりも、いかにハイレベルな場所に所属し、いかに「身分を保障してもらえる」組織にいさせてもらえるかに汲々としてきた日本人。
そしてその結果として、望まない組織に仕方なく所属するという「人生」の選択が行われてきたのです。
過労死に至るまで、人格を否定されてでも、「所属」に命を懸ける日本の社会が生まれてきたのです。

いったい何にしがみついていたのか

社会的身分のために、いやいやながらも企業に所属する。
そんな時代が長く続き、途中平成の大不況を経て、そこに新しい働き方の形やIT化が訪れると同時に、労働者には一つの真実が見えてきました。
その真実とは、人生をかけ、幸せを犠牲にし、時に体を壊してまでしがみついてきたものの正体です。
平成不況の時の大リストラ、終身雇用を躊躇なく捨て去った企業、メリットのない派遣社員、さらに追い打ちをかける派遣切り、ブラック企業にサービス残業。
そう、それまで、人生の幸せのために、社会的身分保障をくれるものとしてしがみついていたそれは、いざとなれば労働者などたやすく切り捨てて蹂躙する「営利団体」であったことに。
社員の幸福を考えてくれるのは、その身分を保証してくれるのは、景気が良い時だけであり、ひとたび業績が悪化するとその幸せに対して一顧だにしない団体であったことに。
自分たちは一体何にしがみついていたのか、それに、気づいてしまったのです。

人間はそんなに強くない。

組織に所属すること、それが身分や幸せの保証にはならない。
もはや、それは社会の常識であり、証拠にどんな大企業に勤めいたとしても、明日はどうなるかわから無い時代であることはもうみんな肌で感じています。
しかし、だからといって旧態依然とした価値観を捨てるのは簡単なことではありません。
だからといって、急に所属をやめることなど、簡単にはできないのです。
結果、もはや所属すること自体が目的化している日本の労働者にとって、所属することの意義が急速に価値を失っていることと、それでも所属することに固執している自身の存在の間に大きなパラドックスを産み始めています。
これまでは、岩にかじりついてでも所属していればメリットがありました。
しかし、今はそんなメリットなどもうすでに存在していないという現実の前で、何のメリットもなく岩にかじりつき続けることはかなりの苦痛を伴うのです。
そう、その苦痛に耐えられるほど人間は強くありません。
その先にうつ病というゴールが待っていてもおかしくはないのです。

そこまで人間は弱くもない。

はっきり言って、今の企業に「うつ病になるまで勤める価値などない」そう断言できます。
そしてきっと、うつ病になるまで会社にしがみついている人にも、それはわかっています。
わかっているからこそ、精神は軋轢を感じて病んでしまう原因となりえているのです。
個人的には、精神を病んでまで会社にしがみついている人には、そうするだけの「強さ」があると信じています。
しかし、もうその「強さ」をもって、しがみつくのはやめにしませんか?
あなたがしがみついているそれに、しがみつくだけの価値がないことはもう気付いているはずです。
そのばかばかしさをあなたは知っているはずです。

全てのビジネスパーソンへ、自分の足で立て!

精神を病むまでメリットのない所属に固執する人には、ある意味そうするだけの強さがある。
ただ、そんなものにしがみつく「強さ」を持っているならば、自由に自分の思う通りなる荒野を歩くだけの「強さ」も当然持っているはずです。
常識を捨て去り、新しい時代に対応する「強さ」を。
自分の足で立つ「強さ」を、もう持っているはずなのですから
労働者よ、自分の足で立ちなさい。
意味のない所属に固執して、つかまり立ちすれば認めてもらえた時代はもう終わったのです。
自分で立って歩きましょう。
あなたの能力を活かす道が開けます。
自己実現