技術士として独立するために

技術士の方とお話しする機会は多くあります。
技術士は、そのほとんどが会社員や公務員です。
組織に属さず、個人で独立して営業している方はほとんどいません。
「技術士事務所」の肩書きをお持ちの方は、ほとんどが年金を貰いながら活動しています。
さらに、おどろくことに、独立・開業している技術士の50%は主な収入が「年金」になっています。
もっともこれは、技術士会の会員アンケートなので、技術士会に入っていない技術士さんのことは分かりません。
これは、個人的な印象ですが、技術士として個人で生きている方は、技術士会の会員になっていないのではないかと思います。
ちなみに、私は年間2万円の会費を払って、会員資格を維持しています。

独立して生きて行くために何が必要か

やり切る覚悟

「匠さん、独立するためには、技術士の他にどんな資格が必要でしょうか?
これも多い質問です。
この質問に対し答えは決まっています。
資格は、きっかけに過ぎず、独立開業するための必要な条件ではありません。あなたの健康状態の方が重要です」

そうなんです、資格の心配をするくらいなら健康状態を心配して下さい
そのほうがよほど重要です。
一人で始めて、健康を害したらそれこそお終いです。
資格云々の話ではありません。

資格はある程度の方向性を決めるためのきっかけ、あるいは、あなたのモチベーションを維持するための「お守り」みたいなものです。
それ以上の期待をするのはむしろ危険です。
資格にしがみついても売上げは上がりません。
では、何が必要でしょうか?
一言で言えば営業力に繋げられるコミュニケーション能力です。

営業力とは何か

走り出す営業マン

では、営業力とは何でしょう?また、営業力がどうしてコミュニケーション能力と繋がるのでしょうか?
順番に行きます。
先ず、営業力です。
営業力これは4つの要素で構成されると思います。

  • 人間的魅力
  • 伝える力
  • 商品に対する愛情と知識
  • 課題解決能力

この4つです。一つずつ見ていきましょう。

1)人間的魅力:見た目、表情、服装なども含みますが、最終的には人や社会に対する思いやりや優しさであると思います。

また、服装などに関しては、どの服装が良いと言う決りはありません。
人に不快な思いをさせない服装がベストです。
海に遊びに行くとき、黒いスーツで行ったら、一緒に行く人は少し嫌な思いをすると思います。
逆に、お通夜に行くときアロハシャツで行ったら、他の参列者はどう思うでしょうか?
また、自分勝手な考えや行動も回りの人を嫌な思いにするはずです。

2)伝える力:文章でも話でも、考えや思いを上手く伝える力が必要です。

これは巧みな話術ということではありません。
誤解されることなく正確にあなたの考えが伝わればそれでよいのです。
商品を売り込む力でないことを理解して下さい。

3)商品に対する愛情と知識

自分が人に勧めるものを自分が好きでないなら売れるはずはありません。
また、どんな質問を受けてもその商品やさーっビスに対して答えられるくらい詳しく知って理解して下さい。

4)課題解決能力

課題解決能力とは、重要な問題を発見する力+問題を解決出来る応用能力のことです。
どうでも良い問題を解決するのではありません。
最も重要な問題点をみつけそれを解決するのです。
それが課題解決能力です。
このように書くと、「営業したくないから技術士になったんだ」と言う方がいます。
それは、全くの間違いです。

営業無くしてビジネスなし

営業と言うと、訪問販売を思い浮かべる人は多いです。
しかし、営業とは訪問販売ではありません。
100年前ならそうだったかもしれませんが、今はインターネットで世界中に情報発信できる時代です。
とうぜん、営業の定義も変わってきます。
科学技術の最先端で活躍するのが技術士です。
ビジネスの世界でもイノベーションは起きているのです。
そこに気づいて下さい。