マズローの5段階欲求説:応用編

深層心理
さて前回、マズローの要求5段階説についてその概要をご説明いたしました。
今回はその5段階説を用いて、どのようにそれを利用していくのかというのが一番の要点です。
マズローの欲求説を知っているだけでは、ビジネスで活かすことができません。
マズローは心理学者であると同時に精神科医でした。
そのため、ただ分類し研究するだけの人ではありません、これをどう使い生かしていくか、そこに一番の関心があったのです。

欠乏と成長、二つの動機

やり続ける
マズローの要求5段階説を理解し活かしていくうえで、押さえていかなければいけないのが二つの動機。
それが欠乏動機と成長動機です。

欠乏動機

欠乏動機とは、足りないものを埋めていこうという動機です。
食べ物がないから食べ物が欲しい、危険な環境にいるから安全が欲しい、他者とかかわれていないから集団に属したい、評価されていないから評価されたい。
こういった、ないからこそほしいというのが欠乏動機です。
主に①~④の段階を満たす欲求といえるでしょう。

成長動機

成長動機とは、満たされていないからではなく、満たされているからこそより上のステージに行こうとする動機です。
つまり、欠乏を補うのではなく、成長すること自体に目的意識を持ち、より良くなる為への成長をしたいという動機になります。
これは主に5段階へ到達した人にある欲求で、ここから自己実現が始まっていきます。
段階的には欠乏動機の後に訪れるもので、ある程度基本的な欲求が満たされているからこそ訪れる、人間の成長へのあくなき追及の源となるものです。

欠乏から成長へ確実な段階を踏む、自己実現への唯一の道。

次の欲求に目覚める
では、この欠乏と頴娃町の動機を使って、より成長を高めていく方法です。
それにはまず、自分はどのステージにいるのかを認識しなければいけません。

自己分析でステージを知る。

このマズローの要求5段階説の5つのステージは、すべて下部ステージの完遂が次へのステージの入口になります。
つまり、今自分がどのステージにあり、どの段階の愉球を満たしている途中なのかを知らなければ、その上に行くのは難しいということなのです。
たとえば、あなたが純粋にお金が欲しかったとします。
しかし、お金は手段です、そのお金でもしあなたが、日々の食に事足りていないものを満たそうとすれば、あなたのステージは①の生理的欲求ですし、よりハイクラスな車を買ってとなると④の承認欲求でしょう。
このようにステージをしっかり把握することは、何よりも大切になります。

ステージを把握したら、次のステージを目指す。

自分の欲求を正確に把握し、ステージを認識したら次のステージを考えます。
ここで大事なことは、次のステージへ行くことが本当に自分の欲求であるかもしっかりと考えておくことです。
中には④の承認欲求のまるでない人もいますし、生活の基本的な充足、つまり①の段階にまるで興味がなく⑤の自己実現をいきなり果たしたがる人もいます。
しかし、上のステージに行くために一番効率的なのはこの階段を一歩ずつ上っていくことです。
今自分がどのステージでの欲求をもってその欠乏を埋めようとしているのか、それを把握することで、あなたは一段階上のステージへの道しるべを手に入れるのです。

あくまで、成長と安寧のため

マズローの要求5段階説は、こうすることで自分の要求のありかと次の段階を明確化するためにあります。
それは、満たされず心を痛める人たちへの心の安寧であったり、成長できない人のための成長に至るきっかけとして存在するものです。
ですからこれが人間の価値を決めるものでも、またレベルを決定するものでもありません。
ぜひこの理論を使って、あなたの起業に活かして下さい。
起業しようと思ったとき、あなたの欲求はどこにありましたか?