スペシャリストだけでは不十分。起業とは経営者になる覚悟

スペシャリスト

自分のスキルを活かして独立起業する。
それは間違ったことではありませんし、自分のスキルを活かすことは、起業する以上ある意味必要不可欠なことです。
しかしとうぜんそれだけではダメなのも事実。
なぜなら起業するということは、そのスキルを活かしして仕事をすることだけではないのです。
また、当然ですが、ホームページの制作とか、SEO対策でもありません
そう、それは「経営者になる」ということなのです。

起業はした後の方が大変

倒産

起業後の10年生存率は約26%

2006年の中小企業白書によれば、起業後の10年生存率は約26%とされています。
つまり、少なくとも、起業した会社のうち4分の3は10年以内に倒産しているということになるのです。
普通に考えれば、この生存率は決して高い数字ではありません、むしろ絶望的に低いとさえ言えます。
ではなぜ、こんなことになってしまうのか。
もちろんそこには様々な理由が存在するのでしょうが、やはりそこには「経営者になり切れなかったスペシャリストの末路」という側面があるのです。

起業後あなたは経営者になる

起業前、起業していくべき職種のスペシャリストがいたとします。
しかし、起業後、その人がスペシャリストのままでよいかといえば、実はそうではないのです。
というのも、起業後、その人は、その分野にだけ精通していればいいというわけではなく、一人の経営者として、起業した会社を存続させていかなければいけないのです。
会社員時代と異なり、誰もあなたに命令しません。サボろうが、休もうが自由です。
その反面、誰も助けてくれません。全ては自己責任です。
そう、起業した以上、その人は、単なるスペシャリストから経営者への脱皮をしなければいけないというわけです。
「自分は独身だし、人を雇うわけじゃないから気楽にやろう」
では済まされません。
人から、お金を頂いて事業を続ける以上、そこには大きな責任があります。
まして、家族がいたら家族の幸せもあなたの経営者としての資質に掛かってきます。

経営者となるには

コミュニケーション能力

社会性は身についているのか

スペシャリストの人にありがちなのが、社会性の欠如です。
人とのコミュニケーションをとること、社会的なビジネスマナーを身に着けること、他人と適度な距離感を保つこと、責任ある仕事をすること。
こういった当たり前の社会性を、そして、ビジネスにおけるしっかりとした社会性をきちんと身に着けているのか。
まずはこれが重要になります。

経営を学んでいるのか

自分の得意分野や、職種のスキルだけではなく、経営を学んでいるのかも重要なファクトになります。
例えば、起業するときに「流動比率がどれくらいで倒産危機なのか」と問われて答えることができるのか。
そういったことに対する知識が何もなく、ただ起業するための知識と起業するうえでのスキルだけを身に着けていても、それは経営者になるだけの資質を持たないということになるのです。
そしてそれは、簿記を覚えることではありません

経営者として信念はあるのか

経営者というのは、その会社にとってリーダ-であり、指針です。
もちろん、たった一人での起業であったとしても、その会社のリーダーであることもその会社が進む道を示す指針であることも変わりません。
そして、そのためには、信念というものが絶対不可欠なのです。
それは経営のビジョンであり、経営者としてのあなたの目標であり、会社のスタイルやカラーを決める最重要項目。
経営者として会社を率いていく、最も大事な物なのです。

経営者になる覚悟

家族の幸せ

経営者とは、ただのあこがれの職業ではありません。
それは、経営者になるための知識と資質を持ち、経営者として会社を背負い、導き、けん引していくことのできる、責任の重い仕事なのです。
起業するとき、その覚悟はあるのか。
あなたは、その覚悟が問われます。
そんな経営者としての責務に正面から向かい合い「倒産しない会社」を作っていけるのか。
起業の際、それこそが最も重要な心構えといって過言ではないのです。