技術士って独立できるんですか?

この質問はこれまで何度うけたか分かりません。
「先生は何か特別な人脈があったのですか?」
「資金はどれくらあったのですか?」
「特別な才能が必要ですか?」
「どうすれば仕事が取れますか?」

正直に言います、私は中小でも小の方に近い小さい会社に所属していました。
まして、工場勤務です。人脈なんてゼロに近い状態でした。
これも正直言いますが、工場長時代、協力工場(外注の下請け企業)さんに監査などでお邪魔することがありました。
独立することが決まった頃、数件の親しい社長さんにお願いしたこともありました。
「こんど、コンサルタントとして独立します、もし何かあればご依頼下さい」
このようにお願いすると、ほとんどの社長さんは二つ返事でOKして下さいました。
しかし、それは勤務先の看板があったから言って下さった言葉です。
本当に辞めたら、そんな仕事は来ません。

ですから、会社を辞めた瞬間人脈も何もゼロに近い状態でした。
そのため、すぐに行き詰まり一度契約社員として、システムエンジニアの仕事に就きました。

諦めてはいけない

諦めずにTRY

ただ、私の場合はどうしても独立して自分で仕事を進めてみたかったのです。
それは諦めることが出来なかった。
ですから、取りあえず生活基盤を守りながら『技術士試験対策講座』を始めました。
本の企画書も書いて、それを出版社に持ち込みました。
幸い3社からお声がかかり、試験対策の本を出版することができました。
平成26年の秋でした。
そこから、ホームページでも講座の宣伝を始め、受講者さんは増えて行きました。
決して簡単に売上げが増えていった訳ではありません。
ただ、一人で行動していますから、会社のように人間関係で悩むことはありません。
仕事は上手く行こうが行くまいが全て自分の責任です。
これまで、失敗し終った企画は数知れずあります。
まさに1勝9敗でした。
正直、いまでも始めてすぐに上手く行くと言うことはありません。
お金も無駄に使いました。
最近最も無駄な費用は、新聞広告でした。
全部で40万くらいは掛かっています。
そして効果はゼロ、本当にゼロです。

インストールビジネスと新聞広告は合わない

新聞広告

これはほぼ間違いないと思います。
勧められて、やってはみましたが、全く効果がありませんでした。
また、あの業界の人たちは今でもメールを使いません。
電話とファクシミリです。
家には、電話兼用のファクシミリがありますが、1年に1回ぐらいしか使いませんでした。
それが、新聞広告の場合、全ての業者がファクシミリで書類を送ってくるのです。
連絡も全て電話でした。
正直、これは少し困りました。
なにしろ、全て一人でやってます。
移動中も、ミーティング時も電話にでることはできません。

とは言え、これは余談です。話を戻しましょう。

自分の専門技術をどう見せるか

専門家

専門技術を持つ人はその見せ方で勝負が決まります。
私の場合は、医療機器の法制度や開発に強いコンサルタントとして自分を売りました。
また、工場長を23年もやりましたから、生産現場のことはほぼ分かります。

マシニングセンタやワイヤーカット、NC旋盤、ターニングセンターなど一通り自分で使うことができるコンサルタントです。
これは、町工場の経営者さんに信頼されました。
彼らは、理論だけのコンサルタントを嫌います。

あなたが、自分の専門分野をどう見せるのか、そこを考えて下さい。
ただし、次の点に注意して下さい。
自分の売りたい技術ではなく、顧客が喜ぶ技術を見せるのです。
自分が優れた人間、優れたエンジニア、優秀な技術士であると見せるのではありません。

顧客に対し、どんな悩みを解決出来るのかそこを見せて下さい。
そうすれば、あなたを必要とする経営者は必ず現れます。