なぜ独立する技術士は少ないのか

「技術士」は企業から以下のような要望に応える資格になっています。

技術士会のサイトには「技術士とは」と題してこんなことが書いてあります。

企業の経営者の声

大学の使命は、[1]教育、[2]研究開発、[3]イノベーション/産学連携と言われる。
大学が行うべきことは、10~20年後のアンブレラ産業を担う人材を育てることである。
若者たちには今は見えていない世界で活躍することを考えてほしい。

「大学で学んだことでそのまま企業で役立つことは少ないが、ベーシックな力、やる気を持っている人」が望まれています。

  • (大手機器メーカ 役員):「技術士は技術者誰もが持つべき資格となるのは良いことである。」
  • (大手電機メーカ 元副社長):「新入社員には、いうちに技術士をとることをエンカレッジしてほしい。」
  • (大手自動車メーカ 元会長):「もっと若い人が持つ資格にするといい。」
  • (大手電機メーカ 人材センター長):「技術士は、技術者の技術力育成の一つの目標として有効と思われる。」
  • (大手建設会社 前役員):「技術部門の人は「技術士」を名刺に書き、誇りを感じていた。」

技術士の活動分野

技術士の活動分野は、コンサルティング業務のほか、企業内における業務、公的機関への協力、行政への協力、海外支援等などがあります。

・企業内技術士として

技術業務のリーダー 技術監理

・公務員技術士として

行政業務 関係機関との協議
地域住民との折衝

・教育・研究者として

大学等の高等教育機関
公的な研究機関

・知的財産評価者として

弁護士、弁護士等とパートナーを組んで
技術的評価の役割を担う

・中小企業への協力支援

技術指導 技術調査 技術開発

技術評価

・海外活動として

公的海外関係機関への専門家派遣

JICA JETRO JBIC

外国政府自治体への専門家派遣

世界銀行 アジア開発銀行

・コンサルティング業務

企画、調査、計画、設計、監理

工業事業のコンサルタント業務・工事監理

工事に伴う技術調査・評価

中小企業施設(専門家派遣等)

裁判所・損保機関等の技術調査・鑑定

工事監査・技術関係試験

技術審査・評価 技術的研究・調査

新技術の実用化のための研究開発支援

※公共事業のプロポーザルでは、技術士
資格が評価ポイントになっています。

これ読んでどう思いますか?

助けて

会社に勤めて業務をこなすのであれば、
命令された仕事を行うだけです。

上記の仕事はどうすれば受注できますか?

私は、技術士会の「独立・開業セミナー」にも行きました。

要するに、受注活動が一切説明されていないのです。

いきなり、領収書の整理の仕方や交通費の一覧表の作り方を説明されても、
肝心の仕事がないのにそれではやっていけません。

ハッキリ言ってその辺がズレまくりなんです。

特に、中小企業では技術士の知名度は低いです。

これには、技術士会にも責任はあると思います。

私は、いま「技術士」の知名度を上げるために様々な活動をしています。

先ず、その基盤ができていないと、これから独立・開業しようとする人たちが困るからです。

最終的には自分で考えるしかない?

やり切る覚悟

「独立」とは一人で立つことです。

独立するのだから、自分で考えるしかない確かにそうです。

私は技術士会に入った頃、
ある高齢の技術士さんからそんなことを言われました。

しかし、営業活動のノウハウは共有して良いのではありませんか?

そこが何も無いから、
独立できない人が多いのだと思います。

以前、若い受験者方から「技術士って独立できるんですか? 
全くイメージ出来ないんでけど?」と言われたことがあります。

ですから、「技術士は先生なんだから、営業活動はおかしい」
などと言う前世紀の遺物的発言は止めて欲しいと思います。

正直、あれが独立・開業を目指す人にとって大きな足かせになっています。

積極的な営業活動は必要なのです。

別に会社訪問をして、「コンサルタントとして雇って下さい」とお願いするのではありません。

専門家には専門家の営業活動があるのです。
私の場合は、インターネットを積極的に活用しました。

独立を考えている方はそこを理解して下さい。