古くて新しいフレームワーク『PPM』

PPM
PPMとは、至上の占有率を縦軸にして成長性を横軸に表して分析し、製品や事業などの各分野に対しての戦略を練り決定していくためのフレームワークです。
市場の成長性と自社の相対的市場占有率を基準に、製品や事業の収益力を明確にし、事業資金の配分を最適化するためのツールです。
「成長率・シェア・マトリックス」「ボストン・マトリックス」とも言います。
複数の商品を展開している場合、事業資金をどのように配分するのかを考えた時に4つのカテゴリに分けて使用します。
企業の戦車レベルの戦略策定を行う際や、意思決定など企業としての大きな決めごとの際に使用されるものです。

商品だけにとどまらず、人や物などもその対象になります。
また、このフレームワークは、SWOT分析と異なり、現状分析よりも会社やビジネスの方向性を決定する場面で使いやすいツールです。
特に、「市場成長率」財目対的市場占有率」という2つだけの指標で構成される2× 2のマトリックスと、各事象につけられたニックネームの親しみやすさが受けました。
戦略ツールの中では分かりやすさが絶大で、いまでも支持する人は多いと思います。

PPMってなに?

PPMというと日本の場合は「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」の略称だと思っている人も多いかもしれません。
もともとはアメリカが発祥地となり「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス」が正しい言い方です。

日本で広まっている「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」は1970年にボストンコンサルティンググループが提唱したものです。
そのため、今ではこのPPMを使用するのは古いという考えのコンサルタントもいますが、マネジメント戦略を練る上では今でも十分にその効果を活かせるツールです。
それと、もう一つ、これも覚えてください。
小文字で「ppm」と書いてしまうと、まったく別意味になります。
ppm(パーツ・パー・ミリオン)は、100万分のいくらであるかという割合を示します。
1ppmなら、100万分の1です。
フレームワークとは、全く関係のない別のものですから注意して下さい。
フレームワークの「PPM」は必ず大文字で書いて下さい。

4つの分類を覚えよう

次回に詳しく紹介しますが、取りあえず以下の言葉は覚えて下さい。
PPMには、必ず登場する4つの分類です。

  • 問題児………まだ育成すべき段階
  • 花形…………現在の取り組みを維持、継続する段階
  • 金のなる木…投資を押さえて収益を回収する段階
  • 負け犬………撤退する段階

企業として現状を知り、分析を行うのであれば知っておいて損はないはずです。
私はコンサルティングを行う際に、SWOT分析で現状を分析してから、PPMで方向性を考えるように提案します。