モノづくり技術の見せ方

コンサルティングで中小の工場を訪問することがあります。
ホームページの相談で行くわけではないのですが、
私のこのサイトをご覧頂いている社長さんから、
相談を受けることはあります。

製造業、加工業にとってホームページはどうあるべきでしょうか?
今回は、そんなお話しです。

品質重視では伝わりません

製造業などの技術系の企業のHPに必要なもの、
それは説得力です。

説得力が重要

具体的に何が提供でき、
クライアントにどんな利益をもたらすことができるのかというのを、
わかりやすく伝える説得力が必須です。

しかし、それをホームページで伝えるのは至難の業。

今回はそんなものづくりの技術をしっかりと見せる、
説得力のあるHPの作り方にについて考えていきましょう。

よくある「いまいち」なホームページ

ではここで、よく見かけるいまいちなホームページの特徴を見ていきましょう。

キャッチコピーのような文章しかない

いわゆる雰囲気が先行して具体的なことがさっぱりわからないホームページがこれです。

綺麗なデザイン

たとえば「未来に羽ばたく○○産業」だとか。
仕事内容について説明している場所に書いてあることが
「ものづくりの魂を忘れない」だったりするホームページです。

確かに、こういったレイアウトはホームページの雰囲気としてはスッキリしてよいものになるかもしれません。

しかし、あなたクライアントの側だとして、
こんな「情緒的」なホームページに会社の利益を左右する仕事を任せたいと思いますか?
少なくともこれでは、
一体この会社に頼むメリットが何なのか分かったものではありません。

画像ばかりで動画がない

これもよく見かけるのですが、
工場の作業風景や製品の写真などをペタペタと張っているものです。

工場の中

もちろん、時代が時代であればそれでも良かったでしょう、
より分かりやすく自分の会社の能力を表現する方法として「画像が最もわかりやすい」時代ならば間違ってはいません。

しかし、
現在のネット環境においてもはや画像は説明するツールとしては1番ではないのです。

少し前なら、写真でも良かったでしょう。
しかし、現在は動画コンテンツが一般的になっています。
機械が動いている加工シーンを動画で見せる方が遙かに説得力が増します。

少なくとも技術力をアピールしたい会社のホームページが、
それよりもさらに有用な表現方法があるにもかかわらずそれを使っていないというのは、
そのこと自体がアウトです。

ホームページの作り方

さらにいえば、同業他社と決定的な差がつきづらい業界ならば、
なおさら、より分かりやすい説明の手段を持っている企業の方が重宝されるのは言うまでもないですよね。

モノづくり技術の見せ方

では、そんないまいちなホームページではなく、
しっかりとした効果の出るホームページとはどういうものか考えてみましょう。

魅せるのではなく見せる

会社のホームページにかかわらず、
サイト作りはともすれば雰囲気重視に陥りがちです。
よりかっこよく、
よりスマートに、そしてより雰囲気が良くなるようにしたくなってしまう気持ちはわからないでもないですが、
特に製造業のホームページでそれはマイナス要因でしかありません。

必要なことは魅せるのではなく見せること。
雰囲気のいいページではなく、
自社の売りやクライアントのニーズに答える要素をしっかりと表現し伝えているホームページこそが、
求められるホームページの形であることをしっかりと把握しておきましょう。

まずは文章をしっかりと書くこと

工業技術というものは、かなり細かい部分での差が、
製品の差となっているのは周知のとおり。

であるならば、自分たちの売りや技術力を表現するために、
そのことしっかりと文章で表現しておく必要があります。

ライティングの重要性

たとえば、良い製品を作っていることをアピールするとき「良い製品である」とだけ書いてあっても全く意味はありません。

なぜなら、それは当たり前のことだからです。

つまり、すべての製造業に携わる企業が「良い製品」を作るべく仕事をしているわけなのですから、
そんなことを言われてもクライアントの琴線には触れないということなのです。

少なくとも、なにがどう良いのかがわからなければ、
クライアントがそこにお金を出すことはないでしょう。

もっといえば、自分たちの技術がどういう風にクライアントの利益に直結し、
どんな形でクライアントの抱える問題解決に役立つものなのかがしっかり説明されていなければいけないのです。

そう、それは「最新の技術で」ではなく、
どんな風にどう最新で、最新であることで旧来の物と比べてどんなメリットがあるのか、
そこまで必要だということなのです。
そこまでやって初めて、

同業他社との違いがはっきりと浮き彫りになり、
クライアントがお金を出そうと思えるアピールになるというわけなのです。

動画を効果的に使う

次に、ぜひとも効果的な利用をおすすめしたいのが動画です。

まず動画は、他のメディアと比べて情報がわかりやすく、
スムーズに理解に導いていくことができるツールです。

これにより、
いかにきちんとした具体的な説明が必要だからといっても、
ただただ異様に長い文章がだらだらと書き綴られているような醜いホームページになるといった事態を防ぐことができます。

そしてそれだけではなく、
動画の持つ情報量は写真で言えば数百枚分にも及ぶのです。

動画を使う

なにか一つの製品の製造工程を数枚の写真で説明するより、
ナレーション付きの動画で説明した方がわかりやすく伝わりやすいものです。
自社製品のメリットの説明もまた、動画で説明すればより分かりやすくなるでしょう。

そしてそれと同時に、動画を使って説明することで、
少なくとも先進性の薄い旧態依然とした企業ではないというこは、ある程度主張できます。

あくまでそれを見て読む人がどのように感じるかを考えれば、
選択肢として必須であると言えます。

伝わりやすいというユーザビリティーを考える

結局これはなにを考えているかといえば、ユーザビリティーです。
ユーザビリティーといえば、
すぐにホームページを簡潔で雰囲気よくするものだと考えてしまいがちですが、
それは全くの誤解でユーザビリティーとはニーズを反映しているサイトのことです。

分かり難い

よく、使いやすさと訳されるユーザビリティーですが、
それは目的に即した使いやすさのこと。
きちんとした製品や技術力の説明を文章で書き、
そこに動画でより分かりやすさを付加していく。

ただただシンプルでわかりやすくするのではない、
これこそ、本当の意味でのユーザビリティーなのです。