【ヤバイ経営学】“何”が社員をやる気にさせるのか?


こんにちは。
合同会社ワークシフト代表の匠習作です。

「ヤバイ経営学」を手元に置きつつ記事を書くのも、
本日で最終回となりました。

今回は、個人事業主から社員を少しずつ雇い始め、
やがて会社が少しずつ大きくなる頃に経営者の悩みとなりやすい「社員のやる気の引き出し方」について、
ご紹介して締めくくりたいと思います。

経営者の悩み「どうやって社員のやる気を出させればいいんだ?」

経営者になってみると思わぬ問題に直面するようになりますが、
その一つに「社員の育成」があります。

ここでは社員研修をみっちりとするような大企業は置いておき、
中小企業について考えてみます。

私自身は、40数名の社員がいた、
工場長時代に同じことを経験しています。

中小企業の規模では研修担当もいない場合もあるので、
時には経営者自ら社員の指導をすることもあります。

「中小企業の社長ってワンマンなイメージ」なんていうのはひと昔もふた昔も前のことで、
少しでも優秀な人材を取り、
わが社に定着してもらうためにと、
経営者も躍起となって働きかけるところは多いのです。

経営者は忙しいのです!何しろ会社の利益も考えなければならないし、
顧客も大事だし、さらに社員も大事ですからね。

さあ、それではあなたはどんな方法で社員のやる気を出させますか?

社員に多く報奨金を払えば、さらに社員のやる気は本当に出るか?

おそらく、多くの人がインセンティブを上げるのではないでしょうか?
「実績をたくさんあげる社員を厚遇すれば、ますますやる気が出るにちがいない」と言うかもしれません。

実際、会社の中には「固定給プラス出来高制」にしているところも時々見かけるし、
インセンティブがあることで長期的に自分の能力を発揮しようとする社員も出てくるでしょう。

ということは、経営者の目線で見ると、
社員たちが働く動機は「お金」ということになります。もちろんお金は大事だし、
働く意味の多くを占める点では間違いありません。

その一方、自分たち経営者がなぜ働くのかという動機を考えると、
多くの経営者が意外にも「お金ではなく、世の中をこうしたい」とか
「こういうことを社会で実現したい」などと言います。

つまり「お金のためではない」と言っているのです。

働くことの意味については個人それぞれ違うので一概には言えませんが、
雇う側と雇われる側では、そんなに根本的に違うものでしょうか?

経営者は自己だけでなく、
社員たちの本質的な部分である「働くとは何か」
「働くことで何を得ているのか」の核心にもっと近づく必要があるのです。

それは「社会や組織に貢献できる喜び」かもしれないし、
「新しいプロジェクトを任されたうれしさ」「スキルアップしていく高揚感」かもしれません。

お金も大事だけれど、それだけでは人は動きません。

人が動くには内的な動機が必要なのです。

だから経営者自身が会社で何かすばらしいものを実現しようとしているなら、
社員ともシェアするのもいいし、
金銭以外の報奨を与えた方が結果的に社員のやる気は上がるのです。

さあ、今日から報奨金制度ではない、
もっとちがうアイデアで社員を引きつけていこうではありませんか。

「働きやすい職場づくり」は株価上昇にも効果がある!?

次に「働きやすい職場」が社員のやる気を上げるかどうかについてです。

何気なく求人広告を見ていると、
最近ではどの会社もデカデカと「当社は働きやすさNO.1」とか
「女性でも働きやすい職場です」といった働く環境に関する記述が増えていることに気づきます。

これについては、
本の著者が紹介している結果があるので皆さんともシェアしたいと思います。

1980年代、アメリカで「託児所」「職場支援」などでニュースとなった会社231社の取り組み発表後の株価を調査した結果、
80年代前半では株価がほとんど反応しなかったか、
わずかなマイナスが見られたそうです。

これは当時のアメリカ国内でもまだ働く環境の整備を真剣に検討している人が多くなかったことを示唆しています。

ところが1990年代に入ると働きやすい職場支援制度を発表した会社の株価は上昇していたというのです。

このことは、世の中のモノの見方・考え方が変わり、
やっと会社の取り組みに追いついたということになります。

またこうした変化によって、
今まで働くことを諦めていた優秀な人材も動く可能性も生まれてきます。

働きやすい職場づくりは社員に有益なだけではなく、
会社の価値も上げるのです。

働きやすい職場づくりは、経営者なら考えるべき課題の一つとして捉えた方がいいでしょう。

そうはいっても未だに80年代の働き方そのままの業界もたくさんあります
(長時間労働やブラック労働は学校の先生だけの話ではありません)。

でも平成もまもなく終わる今、会社のため、社員のため、
株主のためにも働き方改革はますます必要になってくるにちがいありません。

経営者として株主や顧客のことを考えるのはもちろんのこと、
社員のこともいかに考え、
やる気が出る環境を作り上げるかは、経営者それぞれの腕にかかってきています。

もしも経営者が社員一人一人の根本的な欲求をよく理解し応えることができるなら、
社員はとても強力なメンバーとなります。

そんなやる気のある社員にやっぱり入ってほしいですよね。

目指すは、会社の成長に対し努力し、会社を愛し、会社の一員になる姿です。

経営者になって、世の中が以前より見えるように

全6回をかけて連載しましたが、いかがでしたか?

もしかしたら今回ご紹介した本を手に取ってみようかと思ってもらえたら幸いです
(別に私には一銭も印税は入りませんが(笑)、イイものや面白いものは伝えたいだけなのです)。

「ヤバイ経営学」は、ほかのビジネス書とは少し毛色のちがう本には間違いありません。どう違うのか?

それは、一般的なビジネス書のように「こうすればこうなる」というビジネスのノウハウを教えず、
「むしろ一般的にはそうかもしれないが、実際の現実はこうだ」という面白味を含んだ皮肉に根拠のあるデータも添えて、
とはいっても明確な答えは提示しないというスタンスをとった、なかなか面白い1冊なのです。

会社を経営してみて、より腹に落ちる内容も多いことに気づいた時点で、
私自身世の中を少しずつ知ってきたということなのでしょう。

ITツールを使って集客する方法を講座でお伝えしています。

「起業家へ贈るITツール活用セミナー」プログラム

ネット集客の第一歩

この講座で<あなたのビジネス>が加速します。